Pleskにアップデートエラーが出るようになり、PLESK 18.0.41からアップデートができなくなってしまいました。
ちょうどPHP8のコンポーネントも追加せねばならずなタイミングで、こちらもエラーで進めず、重いお尻をあげて対応することにしました。
エラーの原因はCentOS 8のサポート終了に起因しています。
解決策としては、OSの変更が一番安全でスマートだなということで、CentOS 8からAlmaLinuxへの移行をしましたので、その備忘録記録しておきます。
PLESKアップデートで発生したエラー
こんなエラーが出てアップデートができません。
ツールと設定>アップデートに進むと何やらエラーが。
Failed to check system configuration – Yum utility finished with errors. Installation may fail.
dnf.exceptions.RepoError: Failed to download metadata for repo ‘appstream’: Cannot prepare internal mirrorlist: No URLs in mirrorlist
Yumがエラーで終了してインストールできてない。ミラーリストのURLが停止してるからメタデータのダウンロードに失敗しましたやんね、的なエラー。
CentOS 8のサポート終了で新しいパッケージも出さないし、これまで使ってきたリポジトリのURLも無くなったってことですね。
Yum ユーティリティが、必要なパッケージのインストールに失敗しました。
コンポーネントの追加に進んでも、同じようにエラーが。
エラーの原因はわかっているので、リポジトリを変更すれば急場はしのげそうだけど、根本的な解決にはならないしややこしいからやめる。
CentOS 8を使うのをやめればいいんだ!
とはいえ、違うOSを載せたマシーンにマイグレーションするのか・・・?
既に本番稼働しているサーバー。安全に移行するにはマイグレーション一択なのか。。。?
このクソ忙しい時にやるしかないんかっっ!!!
さて、どうしたものか・・・と調べていると、
CentOS 8の代替OSとして選択されることの多いAlmaLinux(アルマリナックス)は、Pleskを搭載したCentOS8からAlmaLinuxへの変換もサポートしているらしい!!!
神。
もちろんPlesk側もAlmaLinuxに対応している!
Does Plesk support AlmaLinux as an alternative to CentOS 8?
ということで、アルマLinux一択で、早速変換作業をしてみることに。
他の代替サーバーの選定をもっとじっくり検討すべきですが一旦はPleskユーザーの移行実績が確認できたAlmaで行きます。
Pleskフォーラムの下記トピックスに勇気づけられていざ!
Conversion of Centos 8 server with Plesk to Almalinux ?
バックアップマネージャでPlesk全体をバックアップ
何があっても良いように、全体をバックアップしておきます。
いつもは同じサーバー内にバックアップ領域を設けていて定期バックアップをしていますが、念の為、AlmaLinuxへの変換時ように外部ストレージに完全バックアップを用意しておきました。
CentOS 8からAlmaLinuxへ!almalinux-deployスクリプトを実行
用意されているalmalinux-deployスクリプトをダウンロードして実行するだけです。
手順
ターミナルからスクリプトをダウンロードして、実行権限を付与します。
ちなみに、移行ツールが開発されてすぐはCentOS8を最新のものにアップデートするようアナウンスがありましたが、2022年5月に実施した時には特にアップデートの必要はありませんでした。
# curl -O https://raw.githubusercontent.com/AlmaLinux/almalinux-deploy/master/almalinux-deploy.sh
# chmod +x almalinux-deploy.sh
そしたら、root権限またはsudoを使用してスクリプトを実行します。
# bash almalinux-deploy.sh
完了したら、再起動します。
再起動することでAlmaLinuxがロードされるようになるようです。
# reboot
再起動には時間がかかるのでしばらく待って、起動が確認できたら、正しくインストールされているかバージョンを確認します。
# cat /etc/redhat-release
AlmaLinux release 8.6 (Sky Tiger)
無事インストールされていることが確認できました。
サーバーも問題なく稼働してます。
最後に、デフォルトでAlmaLinuxカーネルが起動する設定になっていることを確認します。
# grubby --info DEFAULT | grep AlmaLinux
title="AlmaLinux (4.18.0-372.9.1.el8.x86_64) 8.6 (Sky Tiger)"
無事確認できました。
これで移行は完了です。
お疲れ様でした。
移行スクリプトを実行してから移行スクリプトの完了までにかかった時間は27分。
rebootから立ち上がりまで5分程度でした。
移行ツール実行中はサーバーは稼働しているため、実質的なサーバー停止時間は5分程度でした。
マイグレーションしていたと思ったらどんだけ時間ロスしてたのかと恐ろしくなりますね。
移行ツールを提供してくださり感謝感謝です。
PleskからCentOS8からAlmaLinuxへの移行完了確認
確認してみると、OSがちゃんとAlmaLinux release 8.6 (Sky Tiger)に変更されていますね。
そして、エラーになってできなかったPleskの18.0.43アップデートも案内が表示されるようになりました。エラーが出ている時はアップデートボタンすら出てなかったので、良きことですね。
さらばPLESK 18.0.41。
エラーで進めなかったアップデートをやってみる
Failed to check system configuration – Yum utility finished with errors. Installation may fail…..のエラーが出ていません!
実際にアップデートをしてみましたが、何の問題もひっかかりもなくスムーズにアップデートできました。
ああよかった。
これで、php8のコンポーネントもインストールできて、万々歳。
あとはAlmaLinuxが長期にわたり開発が続けられる事を願うばかりです。
お疲れ様でした!
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